江國さん

江國香織さんの本を初めてよんだのは、
たしか高校一年の時でした。


時々設けられる朝の読書タイム、
講師の若い先生が選んだ短編小説が、江國さんの「デューク」だった。

皆が揃う教室にいるのに、思わず涙がこぼれそうになったことを覚えている。

こらえたのか、 周りに気付かれないように少し泣いたのか、、
とても鮮烈な、そこはかとなく優しい印象。

それから江國ワールドにどっぷりと漬かり、図書館で借りてきては読み漁った。

新書を見つけると、その場でステップを踏みたくなる位嬉しかった。


私は決して読書家ではないけど、小説の世界に入り込む感覚というのを江國さんに本に教えてもらった気がする。


「デューク」を紹介してくれた、(当時)講師の先生、心よりありがとうございます。